【夜空に輝く美の象徴】月鉾(つきほこ) 前祭を彩る優雅な“月の鉾”

夜空に浮かぶ月を思わせる、美しく優雅な山鉾。
京都・祇園祭の前祭でひときわ気品を放つ「月鉾(つきほこ)」は、金色の新月を掲げた幻想的な姿で人々を魅了します。静けさの中に漂う神秘性と、女性にも人気の高い装飾美。
厄除けや安産のご利益をもたらす“月の神”に見守られながら、夏の京都にやさしい光を添える一基です。
Contents
月鉾(つきほこ)とは
月鉾は、7月17日の「前祭(さきまつり)」の巡行に参加しています。高さは約26メートルで山鉾全体で最も背が高く、重さは約12トンあり、山鉾の中でも屈指の規模を誇ります。
月鉾はその名の通り、月を象徴する山鉾で、金色に輝く新月形の鉾頭が印象的です。ご神体は、月読尊(つきよみのみこと)。日本神話において天照大神の弟神であり、夜の世界や時の流れを司るとされています。
ご利益は、厄除け・疫病除けです。
特徴と見どころ

月鉾の大きな特徴は、鉾頭に掲げられた「新月型」の金色の飾り。夜空に浮かぶ月を思わせるその姿は、まさに幻想的でロマンティック。日中の巡行でありながら、静けさや優しさを感じさせる鉾として、特に女性やカップルに人気があります。
巡行中は、鉾の屋根の下に月読尊(つきよみのみこと)の御神体が祀られ、町を清めるように静かに進みます。その姿は、月の神が夜の闇を照らすような厳かさを感じさせ、祇園祭の中でも神秘的な存在です。
まとめ
神秘的な月の力を宿した月鉾は、美しさと静けさをあわせ持つ存在です。
祇園祭の華やぎの中で、ひときわ優雅な月鉾に出会ったとき、心の中にもそっと月の光が差し込むような感動が広がるかもしれません。
月鉾(つきほこ)
所在地:京都市下京区四条通新町東入月鉾町57番地
月鉾保存会ホームページ:https://www.tsukihoko.com/
Instagram:https://www.instagram.com/tsukihoko_official/