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ご祭神紹介

【神様紹介】崇徳天皇(すとくてんのう) 怨念から祈りへと昇華した、静かな守護神

mimiko

崇徳天皇とは?

崇徳天皇(すとくてんのう)は、平安時代後期に在位した第75代天皇です。
父は鳥羽天皇、母は藤原璋子(しょうし)。
保元の乱(1156年)では後白河天皇との対立に敗れ、讃岐へと流され、その地で非業の最期を迎えました。

その生涯は「悲劇の天皇」として語られ、やがて御霊信仰の対象となり、
霊を鎮め、同時に強い力を持つ神として祀られるようになりました。

どんなご利益があるの?

かつては怨霊として恐れられた崇徳天皇ですが、
いまではその強く純粋な魂を鎮める祈りの神様として信仰され、
芸道・スポーツ・勝負ごとなどで力を授けてくださるとされています。

主なご利益:

  • 芸道成就・文芸上達
  • 勝運・スポーツ守護(球技の神様)
  • 鎮魂・慰霊
  • 怨念の浄化・心の平安
  • 強い想いを昇華し、道を切り開く力

崇徳天皇を祀る神社

  • 白峯神宮(京都市上京区)
     → 明治時代に創建された格式ある神社で、崇徳天皇と淳仁天皇をお祀りしています。
      蹴鞠の宗家「飛鳥井家」にちなみ、サッカーや球技の神様としても親しまれています。
      全国のスポーツ関係者からの信仰が厚く、絵馬やユニフォーム奉納が絶えません。

えんゆい京都的・ここが魅力!

崇徳天皇が詠んだ有名な和歌に、こんな一首があります。

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
われても末に 逢はむとぞ思ふ

激しい川の流れに分かたれても、いつかまたひとつになる――
そんな想いに、崇徳天皇の人を想う心、祈りの深さ、そしてあきらめない優しさが感じられます。

その魂が神として昇華された今、
崇徳天皇は、私たちが「想いを貫きたい」と願うとき、
そっと寄り添ってくれる存在なのかもしれません。

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20年以上も前から京都に魅せられ、今では春夏秋冬、季節ごとに京都を訪れて、五感で京都を楽しんでいます☆*・゚ 寺社仏閣やカフェ、桜や紅葉などの四季の風景をふんわりと。 ここでご縁がつながりますように、心を込めてお届けします。
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