京都の通りと町名のひみつ 〜まち歩きがもっと楽しくなる、名前の物語〜
京都のまちは、まるで碁盤の目のように通りが並び、ひとつひとつに美しい名前がついています。
「ここ、どこだっけ?」と迷っても、通りの名前をたどれば自分のいる場所が分かるのが京都のすごいところ。
そしてその名前たちには、歴史や人々の暮らし、時にはちょっとロマンチックなストーリーまで隠れているんです✨

通りの名前ってどうなってるの?
京都の中心部では、東西の通りと南北の通りがきれいに並んでいて、交差点では「◯通×△通」なんていう表現で場所を伝えるのが定番です。
たとえば…
東西の通り → 四条通・三条通・御池通 など
南北の通り → 寺町通・烏丸通・堀川通 など
そして、京都人がこっそり覚えている(?)有名な“通り名唄”もあります。
この唄は、京都の東西の通りを北から順番に覚えるためのもの。
リズムにのせて口ずさむと、不思議とまちの地図が頭に浮かんできます🎶
まる たけ えびす に おし おいけ
あね さん ろっかく たこ にしき
しあや ぶっだい まつ まんごじょう
せきだい ごじょう さかい たかまつ
まつたけ えんご ちゅう かじょう
まつひがし
子どもたちが遊び歌のように覚えたり、修学旅行でガイドさんが教えてくれたり。
京都のまち歩きがもっと楽しくなる、ちょっとした“口伝の地図”です。
実際のメロディを聴いてみたい方はこちらのYouTubeからどうぞ👇
🎵 まるたけえびす(丸竹夷)京都の通り名歌
🎵 【京の通り名数え唄】1分でわかるシリーズ
ぜひ、口ずさみながら京都を歩いてみてくださいね。
町名にも、ちゃんと意味があるんです
京都の町名には、古くからの風景や人の営みがぎゅっと詰まっています。

たとえば…
錦小路(にしきこうじ)
今では「錦市場」で知られる食の名所。かつては御所に魚を納める“台所”だったそうです。
姉小路(あねこうじ)・綾小路(あやこうじ)
女性の名のようにも聞こえる優雅な響き。平安時代の貴族女性や、衣の名が由来という説も。
壬生(みぶ)
新選組ゆかりの地として有名。昔は湿地帯で、その地形が名前に影響したとも言われています。
何気なく通りすぎていた町名にも、実は深いストーリーが隠れているんですね🌿
まち歩きがもっと楽しくなる、通りと町名の楽しみ方
名前の由来を知っていると、何気ないまち歩きがぐっと楽しくなります。
たとえば四条通から三条通にかけてのエリアでは、
錦小路をのぞけば、美味しいにおいに誘われて…
寺町通を歩けば、昔の風景を残したアーケード商店街に出会えたり…
まるで、地名が小さなタイムカプセルみたいです📍
おわりに
京都の通りと町名には、まちの歴史と人々の営みが静かに息づいています。
見慣れた看板や交差点の名前も、ちょっと立ち止まって由来に耳をすませてみてください。
次に京都を歩くときは、「名前のひみつ」に目を向けてみませんか?
いつもとちがう京都が、ふわりと心に浮かんでくるかもしれません🌸