【恋と美のご縁結び】八坂神社で心をむすぶ、東山のひととき
鶏鉾(にわとりほこ) 争いなき時代を映す、平和の鉾
mimiko

鶏鉾は、中国古代の堯(ぎょう)王の時代に伝わる「諫鼓鶏(かんこけい)」という故事にちなんで名付けられたといわれています。
堯王は、民の声を直接聞くために、誰でも自由に打てる「諫鼓(かんこ)」という太鼓を設置しました。けれども世の中が平和に治まっていたため、その太鼓が使われることはなく、やがて苔が生え、鶏がとまるようになったというお話です。
こうした「争いごとのない理想の政治」を象徴する故事にちなみ、鶏鉾という名が生まれたと伝えられています。
また、鉾頭(ほこがしら)にある三角形の中の円は、「鶏の卵が諫鼓の中にある様子」を表しているともいわれ、鉾名の由来を感じさせる意匠のひとつです。ただし、こうした由来には諸説あり、はっきりしたことはわかっていません。
鶏鉾(にわとりほこ)

所在地:京都市下京区室町通綾小路上ル鶏鉾町500番地
鶏鉾保存会ホームページ:https://www.niwatorihoko.com/niwatorihoko
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