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祇園祭

【長刀鉾(なぎなたほこ)】祇園祭の先頭をゆく、唯一の生稚児が乗る華やかな鉾

mimiko

祇園祭の山鉾の中でも、ひときわ注目を集めるのが「長刀鉾(なぎなたほこ)」。
毎年7月17日に行われる山鉾巡行では常に先頭を務め、祇園祭を象徴する存在として知られています。
その美しさと気品、そして「生稚児(いきちご)」が乗る唯一の鉾としても有名です。

長刀鉾とは?

長刀鉾は、前祭(さきまつり)の山鉾巡行で一番先頭に立つ鉾
屋根の上には名前の由来にもなっている「長刀(なぎなた)」が大きく掲げられ、魔除け・厄除けの意味が込められています。
鉾そのものは二層構造で、高さ25メートル、重さ約12トンという巨大な曳き鉾。
巡行中はお囃子の音が響き、堂々とした姿が京都の街を進む様子は圧巻です。

唯一「生稚児」が乗る特別な鉾

長刀鉾が他の鉾と大きく違うのは、実際の子ども(生稚児)が乗る唯一の鉾だということ。
稚児は神の使いとされ、巡行当日は白塗り・正装で鉾に乗り込み、四条通にある「しめ縄切り」の大役を務めます。
稚児が太刀で縄を切ることで、巡行が正式にスタートするのです。

この「しめ縄切り」の瞬間は、祇園祭のなかでも最も感動的なシーンのひとつとされ、毎年多くの人がその場面を見守ります。

ご利益と授与品

長刀鉾は、厄除け・無病息災・魔除けのご利益があるとされ、宵山期間中には多くの人が厄除粽(ちまき)を求めて訪れます。
また、限定の御朱印やグッズなども人気です。ぜひ会所にも立ち寄ってみてください。

長刀鉾

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20年以上も前から京都に魅せられ、今では春夏秋冬、季節ごとに京都を訪れて、五感で京都を楽しんでいます☆*・゚ 寺社仏閣やカフェ、桜や紅葉などの四季の風景をふんわりと。 ここでご縁がつながりますように、心を込めてお届けします。
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