京野菜の魅力にふれるひととき〜伝統が育んだ、京都のおいしい恵み〜
京都には、長い歴史のなかで育まれてきた「京野菜」があります。
色も形も、味わいも個性豊かで、どこか品があって…まるでひとつひとつに物語が宿っているよう。
この記事では、そんな京野菜の魅力をたっぷりご紹介します🌸

京野菜ってなに?
「京野菜」とは、明治以前から京都で栽培されていた伝統的な野菜や、京都特有の気候・土壌で育まれた野菜のこと。
現在では、京都府が認定する「京の伝統野菜」を中心に、その魅力が見直されています。
特徴は、見た目の美しさ、香りの豊かさ、そしてしっかりとした味わい。
料理を彩るだけでなく、京都の食文化そのものを語るうえでも欠かせない存在です。
代表的な京野菜いろいろ
ここでは、京都らしさを感じる代表的な京野菜をご紹介します😊
🍆 賀茂なす(かもなす)
京野菜の代名詞。丸くて大きく、身がしっかりしていて、焼きなすや田楽にぴったり。
🥬 聖護院かぶ(しょうごいんかぶ)
どっしりとして大きなかぶ。煮くずれしにくく、やわらかで千枚漬けにも使われます。
🥕 金時にんじん(きんときにんじん)
濃い紅色が美しいにんじん。甘みがあり、おせち料理や煮物に重宝されます。
🌿 壬生菜(みぶな)
シャキシャキ食感が魅力の葉野菜。ほんのり辛みがあり、おひたしや漬物に。
🍠 えびいも
京料理に欠かせない里いも。海老のように曲がった形が特徴で、ねっとり濃厚。
🧅 九条ねぎ(くじょうねぎ)
葉が柔らかく、香りが豊か。薬味にも炒め物にもぴったり。
🎃 鹿ケ谷かぼちゃ(ししがたにかぼちゃ)
ひょうたん型のユニークな姿。ホクホクして煮物によく使われます。
🍠 紫ずきん(むらさきずきん)
大粒の枝豆で、ほんのり紫がかった見た目。甘みとコクが特徴です。
🍡 花菜(はなな)
菜の花の一種で、苦味が少なく春らしい味わい。おひたしや和え物に。
🥬 水菜(みずな)
京の冬野菜の代表。サラダや鍋に、シャキッとしたアクセントを。
🥬 伏見とうがらし
細長くて辛くないとうがらし。炒め物や甘辛煮にすると絶品。
🌿 万願寺とうがらし(まんがんじとうがらし)
大ぶりでやわらかく、甘みのあるとうがらし。焼くだけでも美味。
🥬 山科なす(やましななす)
皮が薄くてやわらかく、煮物にも漬物にも使われるやさしい味のなす。
季節で楽しむ、京の味
京野菜は、季節ごとに美味しさも異なります。
旅の時季に合わせて「旬の京野菜」を味わうのも京都らしい楽しみ方♪
- 春:壬生菜、花菜、水菜
- 夏:賀茂なす、万願寺とうがらし
- 秋:えびいも、紫ずきん、山科なす
- 冬:聖護院かぶ、金時にんじん、九条ねぎ
どこで出会えるの?
京野菜は、錦市場や道の駅、地元の直売所でも販売されています。
また、カフェやおばんざい屋さん、懐石料理のお店などでも季節の料理として登場します。


旅の途中に出会った「彩りのある京野菜の一皿」。
それは、京都らしい記憶として、そっと心に残るはずです🌱