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【優美な菊の装飾】菊水鉾(きくすいほこ) 祇園祭の美を彩る鉾
mimiko

名水「菊水の井戸」にちなんで名付けられた菊水鉾(きくすいほこ)。
祇園祭の山鉾のなかでも、お茶や能と深い縁を持つ、風雅な一基です。能装束の稚児人形や菊の形をした扇子など、細部にまで物語が込められており、巡行や宵山では見どころがたくさん。
今回は、そんな菊水鉾の由来や見どころ、宵山で楽しめる茶席についてご紹介します。
鉾の由来とご利益
菊水鉾の名前は、町内に古くからあった井戸『菊水井』を由来として、その名が付けられました。不老長寿や商売繁盛のご利益があるとされています。鉾の名前にある「菊」と「水」が、清らかで美しいイメージを伝えています。
特徴と見どころ

菊水鉾は、その名にふさわしく菊の花をテーマにした装飾が随所に施されており、華やかで上品な雰囲気が魅力です。鉾頭には金色に輝く「菊水紋」があしらわれ、全体の意匠が統一感をもってまとめられています。
囃子と巡行の美しさ

お囃子の音とともにしなやかに進む菊水鉾の巡行は、どこか優雅で落ち着いた雰囲気。祇園祭の華やかさの中で、静かな品格を感じさせる一基です。
宵山と会所情報

宵山期間中には鉾がライトアップされ、厄除けちまきや御朱印の授与が行われ、多くの参拝者で賑わいます。
気品ある佇まいと、菊に込められた美しい伝説をまとう菊水鉾。祇園祭の中でも、特に優美で女性らしい魅力を感じられる鉾として知られています。落ち着いた華やかさに包まれながら、京都の夏を感じてみてはいかがでしょうか。
菊水鉾(きくすいほこ)
所在地:中京区室町通四条上ル
祇園祭山鉾連合会ホームページ:http://www.gionmatsuri.or.jp/yamahoko/kikusuihoko.html
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